2016年8月6日土曜日

タラソテラピー《ルネ・カントン》

毎日気温が30度越えで、夏真っ盛り!!ですね。
子供の頃は、夏というと海!って、真っ先に連想していました!(^^)!
そのくらい、海に行くと何だか嬉しくなったり、心地よかったりしたものです。




海と人間はとても奥深い、密接な関係にあります。
生命の最小単位「細胞」は海から生まれ、どんどん進化しながら陸に上がり人間へとなっていったのですから、海との関係性は当然といえますね。

例えば、海の波は1分間に約18回、陸に寄せては返していきます。
人間の呼吸も波と同じで、1分間に約18回繰り返します。
また、人間の体温(平熱)は18の倍の36度で、脈数はさらに倍の72拍です。
波のリズムと人間の命のリズムは同じなのです。



そして、人間の血液の成分は海水と共通していて、胎児が浮いている羊水に関しては100%海水と同じ成分です。

きっと1度は耳にしたことがある「タラソテラピー」
「タラソテラピーとは海洋性気候のもとで海水・海藻・海泥を用いて行う療法」と定義付けられています。
医師の指導を受けながら、様々な自然治癒能力を引き出す医学療法として確立されてきました。

このタラソテラピーの歴史は、紀元前600年までさかのぼります。古代ギリシャ時代にホメロスが書いた叙事詩「イリアス」や「オデュッセイヤ」には、英雄たちが数々の戦の中で、海の不思議な力によって勝利したと記されています。そして、この時の海水を用いた治療が、タラソテラピーの始まりと言われています。
その後、哲学者で医師でもあるヒポクラテスが、海水が傷や皮膚病の治療に効果があるとして、タラソテラピーを科学的な治療に取り入れました。
砂浜を歩くことで、水虫にも効果があったそうですよ!

更に、生理学者ルネ・カントン氏の研究から、海水を用いた治療法が確立され、それを基に1907年パリに海洋診療所が開設されたのが、現在のタラソテラピーセンターなどで行われている治療法の始まりとなっています。

ルネ・カントン氏の研究って現在ならきっと動物愛護団体から非難中傷されそうな研究法かもしれません(^^;

犬の血液を3分の2抜き取り、その血液と同量の海水を注入して回復度を診ていくというもの。
この研究に成功すると、次は極限まで血液を抜いて、やはり同量の海水を注入し、回復度を診た結果、3分の2の時は約5日で、極限時は約8日で犬が回復したそうです。

その他にも「白血球は体内以外では死んでしまうのに、海水の中では生き続けることができる」ということも立証しました。


ルネ・カントンの様々な研究結果によってタラソテラピー=海洋療法は確立されてきました。
海洋性気候の中で、海の資源(海水、海藻、海泥)を用いて、体内から活性化させ機能を高めていくタラソテラピーは、健康増進やリハビリテーションなどの療法としてフランスをはじめ、ヨーロッパ各国で取り入れられてきました。

近年では、エステティックサロンやSPAなどで海藻パックや海泥、海水ミネラルを用いた美容法として親しまれています。
海藻パック、私も大好きです!

この季節は、少しでもきれいな海に浸かり、皮膚からミネラル吸収したいものですね(*^^)v




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