2014年2月17日月曜日

保湿剤の成分2

今月は、各地で記録的な積雪になり、大変でしたね。皆さんも雪かきとかされたのでしょうか??

今日は、ヒアルロン酸についてご説明します。
ヒアルロン酸は、もともと体を構成している結合組織に存在するムコ多糖類で、『細胞外基質』とも呼ばれています。細胞外基質には、ヒアルロン酸の他にコンドロイチン硫酸やデルタマン硫酸などがあります。CMなどで、耳にしたことはありませんか? 

この細胞外気質は、細胞と細胞の隙間を埋めて様々な働きをしています。ヒアルロン酸も、骨と骨の間の動きをスムーズにしたり、クッションの役目、その他に細菌の侵入防御、肌の張りを保ったり等々します。


肌の張りや潤いの変化は、加齢の他に、皮膚を構成している表皮・真皮・皮下組織の水分量や皮膚表面に分泌される皮脂量に影響されます。
赤ちゃんのぷるんぷるん肌は、エラスチン(弾力線維)とヒアルロン酸がとっても豊富なんです。でも、加齢と共に、皮膚の厚みや水分保持力のヒアルロン酸等が減少するため、肌の張り具合も赤ちゃんの肌とは変ってしまいます。




ヒアルロン酸は高分子で、水溶性ですから経皮吸収はされません。よく、「低分子化して皮膚深部に・・・」とか書かれている広告を見ますが、一般的に考えれば、それはあり得ません。元々皮膚は、バリア機能が働き、水溶性物質を通さないようになっています。だって、吸収されちゃったらお風呂から出た時、皆さん膨れ上がってパンパンになっちゃってますよね!?


つまり、化粧品成分に「ヒアルロン酸」が配合されていても、皮膚表面の角質層で潤っているということです。



ただ、角質層は外界と接している重要な部分で、皮膚の保護作用も担っています。
ですから、この角質層に水分保持力が充分あって、水分をしっかり抱え込んだお肌は、外的刺激(気候の変化等)にも強く、乾燥からお肌を守ります。
見た目にもみずみずしく、透明感が出て若々しい印象になりますよ!!

ヒアルロン酸配合化粧品は、皮膚深部まで吸収されなくても、結果的にはお肌の保湿に効果的ってことですね。




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