2012年4月23日月曜日

にんにくのお話①




にんにくパワーの秘密
にんにくは、古くは紀元前3200年頃から、古代エジプトなどで栽培し食
べられていたと言われています。
その昔、古代エジプトではピラミッドの建設の際、労働者にタマネギやラディッシュとともに、にんにくが与えられました。
古代ギリシャでも徴集の際に兵士が持参する食料品の一つとしてにんにくが数えられています。
日本には、4世紀頃に朝鮮半島、中国半島を経て伝来したとされています。
にんにくは、大昔より世界各地で様々な高い薬理効果が認められ、強壮食品や香辛料として広く使われていたんですね。


がんの予防、抑制への機能 


アメリカ国立ガン研究所が1990年から行なっているデザイナーズフーズプロジェクトという取り組みがあります。このプロジェクトは食品が ガンの予防、抑制にどのような機能を果たすかを科学的に解明することを目的としています。
ガン予防効果の可能性があるといわれている約40種類の食品をピラミッド方式で発表しています。
 
ピラミッドの上位に位置するほど、がん予防が期待できるとされており、にんにくはなんとそのトップにリストアップされています!!

有効成分、アリシン


にんにくの組織を切ったり砕いたりすると、にんにく特有の匂いが発生します。この匂いの正体はアリシンと呼ばれる物質です。アリシンはビタミンB1と結合するとアリチアミンという物質に変化し、体内に吸収されやすく、蓄積されやすい特性があるのです。にんにくはスタミナをつける代表選手のようにいわれるのは、疲労回復効果のあるビタミンB1が十分に働き持続するためです。



その他にもアリシンは、がんの予防・抑制効果をはじめ美容と健康に多くの良い効果をもたらすと言われています。


アリシンの効果と作用についてまとめてみました




効果 作用
疲労回復 ビタミンB1と結合してアリチアミンに変わり、血液中に長くとどまるようになり、ビタミンB1の吸収を良くするため、代謝が活発になる
殺菌・抗菌 強い殺菌力、風邪やインフルエンザウィルスに対しても強い抵抗力を持つ
血管拡張・血栓抑制 心疾患、脳疾患などの病気の予防
高血圧降下 コレステロールを下げる効果だけでなく、血管内の老廃物を除去
老化防止 アリシンが脂質と結合した脂質アリシンは、赤血球を増加させ、血管内の新陳代謝を促進し若さを保つ
食欲増進 胃腸の働きをよくして食欲不振を解消

醗酵(発酵)にんにくは・・・


健康と美容に大変良い働きをするアリシンですが、生にんにくは刺激が強い為、胃粘膜を傷つけることがあり、また、にんにく特有の匂いも気になりますよね。
しかし、にんにくを発酵させることで、アリシンはビタミンB1と結びつきアリチアミンなどに変化します。

そのため胃腸に優しく、匂いも気にならなくなり大変食べやすくなるのです。

生のまま食べれば良いという訳ではないんですね・・・



 




カゴに入れる
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